テルアビブで迷子、日本食。

2011.08.19 イスラエル4日目

朝9時頃に起床。
生活リズムができてきている日々。
朝ご飯は、ベツレヘムで購入していたクッキーを食べる。
しっとりしたカントリーマアムみたいなやつがむっちゃうまかった。
しかもめっちゃ安いんです。

さて、今日はテルアビブに行くのです。
なのでPalm hotelをチェックアウトし、
井上さんに教えてもらったバス停からテルアビブに出発。
10人乗りの乗り合いバス。
エルサレム新市街のヤッフォ通り沿いの場所。
20NISと聞いていたけど、23NISでした。
数分待つと満席になったので出発。

1時間ほどバスに揺られ、テルアビブに到着。

テルアビブのセントラルバスステーション。
ほとんどのバスはここから出ているらしい。拠点。

地球の歩き方に示してあった16番のバスに乗れば
目的の広場近くに着くと書いてあったので乗車。

…だが。
一向に着かない。
テルアビブはビーチが有名と聞いていたのに
周りはどんどん住宅街へ。
住宅街を過ぎればきっと海がある、と信じて乗り続けた…
が…
ついたのは住宅街のど真ん中のバスターミナル。

運転手が、
「ついたぞ、降りてくれ」
みたいなジェスチャーをしてる。

いやいやいや
ここどこ?!

本気で焦りました。
初めてきた場所で、しかも海外で、

迷子…?

これは焦る。まじで。

とりあえず、運転手に
「広場いきたいんだけど、ここはどこですか?」
と聞くと
あー、真逆だね。先に言ってくれよ…。」
と言われちゃいました。

ほんとその通り。

「次のバスが出るとき教えるから、適当に待っててくれ」
と言われたので、バス停で座って待つことに。

数十分後、さきほどの運転手が
「いくぞー」
と声をかけてくれたので、乗車。
ナンバーは16番。きた道を戻るということだね、うんうん。
アホすぎる…

先払いだったので払おうとしたら
「運賃はいらないよ、あと降りるとき声掛けるから近くに座っててくれ」
とのこと…。
いい人すぎる。
顔めっちゃ怖いのに…。
感謝しつつ、バスは発車。

先ほどいたセントラルバスステーションも通り過ぎ、バスは走る。

途中から乗ってきた子連れのお母さんもとても親切だった。
「どこからきたの?」
「若者が行って楽しめるところはこことここかな」
「ホテルはここに泊まるといいよ」
と地図を見ながらテルアビブを解説してくれた。

というかかなり若く見られていたらしい。
海外に行くと若く見られる傾向がある…。
日本だと年相応より老けてみられるのに。

ま、余談はおいといて
運転手とこのお母さんのおかげでなんとか目的地まで到着。
本当に助かりました、ありがとうございました。

先ほどの親切なお母さんに教えてもらったホテルを数件聞いたけど
どこも満室。
あとから気付いたけど、8月のこの時期はテルアビブは一番忙しい時期。
ビーチもあるので、欧州からの観光客が多いのだとか。

結局、地球の歩き方にのっていたmomos hostelに泊まることに。
sky hostelにも聞いてみたのだが、空いてないと言われたため。
ドミトリーで1泊90NISと高め。
ハイシーズンだから仕方ないと諦めた。

迷子になるし、
宿高いし、
バカンスにきちゃってます!っていう観光客が多めだったので
早くエルサレム帰りてえと思ってました、正直。

というのもテルアビブに来た理由が、
イスラエルプレミアリーグの開幕戦を見る!
とのことだったのだけど、
スタジアムどこか分かんないし、チケット持ってないし、
なにより、疲れてるし…
しかも、予定日より1日遅れで開幕らしく…
ってことで、行くのをやめてたんです。
だからここにいても特にすることねえな…って感じでした。

でもせっかく来たんだし、街を散策しようと思い、散策開始。

ひたすら歩く。

街の印象としては、エルサレム旧市街とは違い、都会。
観光客も多め。
あと、女性の肌の露出が多い(笑)。

街の様子は写真でどうぞ。

◆カルメル市場◆

◆カルメル市場の向かいの景色◆

◆なんとも都会な雰囲気◆

◆自転車と歩行者の道◆

◆若者が多いカフェ◆

◆可愛い建物1◆

◆可愛い建物2◆

◆可愛い建物3◆

そうそう、テルアビブは現代建築群が有名らしく、
街の至る所におしゃれな建物が多く顕在していました。
次の日にがっつり見てきてるので、そこでも見てもらえたらと思います。

◆テルアビブ美術館◆

さて、いろいろと歩いていたら
日本でも有名になっているというSABONという店を発見。
ちょうど死海グッズがほしかったので立ち寄ってみることに。
すぐに店員の可愛すぎるお姉さんが寄ってきて、
僕の手に何やら塩らしきものを練り込む。
そして洗え、とのこと。
すると…肌がもちもち!やばい
思わず衝動買い。

◆lavender appleのボディスクラブ◆

日本で買うと500mlで5000円らしいが
テルアビブにある本店で買うと105NIS!!!
だから約半額で購入できた。
とてもお買い得~
女の子は喜ぶ商品でしょうね。
ま、僕は自分用に買いましたけどね。

いい買い物ができたところで
腹減ったな、おい
ってことになってきた。

調べてみるとテルアビブには日本料理屋さんがあるらしい!
ので、そこに行ってみた。
店の名前は「大波」。
全然期待してなかったですよほんとに。
店入った時も、明らかに日本人ではない人(中国のお方)が厨房に立ち、
ホールはイスラエルのお方。

あーこれやっちまったなまじで。
と思いつつ、でも日本食なんてこっちきてから食べてないし
ろくなもん食べてなかったので、日本料理と聞くだけでテンションがあがってた。間違いない。

コースになっていて
前菜にみそスープ
次にサラダ
メインは親子丼を頼みました。

◆テルアビブの親子don!!!◆

んで、味なんですけど。
……普通にうめえ
味噌汁とか、若干味違うけど、なんかいろいろちがうけど
でもうまい
というか、うまいと感じてしまった。

ひさびさの味噌汁のあの感じ。
鼻を抜けるみその香り。

いろいろ嬉しかった。

そして、日本が好きなんだなと認識した瞬間でもありました(笑)。

前菜で味噌汁頼んだのに、
メインでも味噌汁ついてきたときはびびったけどね(笑)。

◆帰り道…◆

そんな感じで、1日が終了。

次の日は
テルアビブ1泊2日の旅終了からのエルサレム戻ってきたぜ編

をお送りいたします。
次の更新をお楽しみに。

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井上文勝さんというすごい人。

2011-08-18 イスラエル3日目

8時30分起床。
目覚め良すぎ。

今日はイスラエルに40年在住の井上文勝さんに会いに行く。
かなりすごいですよ、この人は。
詳しいプロフィールはamazonから引用させていただきました。

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井上 文勝
1944年、秋田県生まれ。建築家。66年、明治大学を卒業。イスラエル国立工科大学にて修士研究をする。69年、イスラエル占領下のパレスチナに移住。今日に至る。大学、美術館、教会、シナゴーグ設計等に関与。ホロコースト研究にも取り組む。著書に戯曲『コルチャック先生・ある旅立ち』がある。現在、国際ヤヌシュ・コルチャック協会日本代表。イスラエル・パレスチナ関係の寄稿も多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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ヤヌシュ・コルチャックの日本の代表をされている方です。
日本ヤヌシュ・コルチャック協会に関してはこちら

著書には
子どものためのコルチャック先生

「千の風になって」紙袋に書かれた詩
があります。

そもそも、ヤヌシュ・コルチャックって誰…?って人もいるはず。
簡単に説明すると、小児科の医者であり、児童文学作家であり、ユダヤ人孤児院の院長。
第二次世界大戦の時、ユダヤ人大虐殺があったのは周知の事実。
自分自身もユダヤ人であったためにその対象になったのですが、
コルチャック本人であると気付いたドイツ兵は、処刑される列から外れてください、私はあなたの本を読んで育ちましたから、と伝えましたが
コルチャックは自分だけ助かることを拒否し、孤児院の子供たちとともに殺害されてしまいました。
子どもの権利を提唱した偉大な人です。
詳しくはこちら
僕も詳しくはまだ知らないので、これから勉強していこうと思います。

さて、話を戻して…
すごい人というのは知ってたので、結構緊張してたわけです。
朝、ホステルの受付に来てくれるということだったので待ってました。
10時過ぎにいらっしゃいました、すごい人。
ふらーっときました。
そして、会って一言目。

「ベツレヘム行ったんだって?あそこつまんないでしょー」
一気に緊張ほぐれました。
かなり面白い雰囲気。

少し話してから、バス(36番)に乗り、
井上さんの家があるパレスチナ自治区のアザリヤに向けて走り出す。
バスの中では、
「去年アンマンに2週間ほどいましたよ、NHKのテレビの関係で……」
とか
「朝日新聞社の人はよく家に来ますよー。」
…すごさを改めて実感。

さて、チェックポイントの近くになると
「チェックポイント面白いから歩いて行きましょう、うん!」
ということで、歩いて通過。

ベツレヘムの時もそうだったけど、
パレスチナ自治区とイスラエルの間には分離の壁がある。
これにより、交通の便がかなり悪くなったんだとか。
でも、自爆テロの数も激減。
どちらがいいのかな、とか考えてみたり。
人の命は尊いものだし、壁があったほうがいいのかな。
ベルリンの壁のように、和平によりいつかなくなることが理想的ですね。

チェックポイントを通過すると、taxiでお家に向かう。
5分もしないうちに到着。

◆家のまわり◆

お家に着くと、アメリカ人の奥さんが出迎えてくれた。
お茶をもらい、ソファーに座り、ゆっくり。
英語で奥さんから質問されるも…
聞き取れるんだけど言葉が出てこない!
ここでも英語の必要性を感じてしまった。
この旅で何度感じたことだろう、この敗北感。。
井上さんには、
「僕もこっちきたときは君みたいに何にも話せなかったよ!」
と笑い者にされてしまった(笑)。
今では、ヘブライ語、英語などを話します。すごい…

「ご飯準備してあげるから、外を散歩してきなよ。」
との事だったので、周辺を散歩。

写真をどうぞ。

◆ハイビスカス◆

◆教会への階段◆

◆教会◆

◆日本代表っぽく◆

◆教会からの風景◆

◆教会と隣接するモスク◆

◆アザリヤの街の様子◆

外を30分ほど散策し、家に戻る。
すると、井上さん特製のモロヘイヤの香りが。
めちゃくちゃおいしくて、3杯もいただいてしまった。
ヨルダンにいるときにモロヘイヤ食べれなかったですが、こんなうまいものを食べられるなんて…!
ご飯の面で少し苦労していたので、ここでのモロヘイヤは激アツでした。
ご飯も日本のもののようで、本当においしかったです。
その後、アラブコーヒーをいただきながら、お話を聞いた。

井上さんは建築を学んでいたため、最初はそのために留学していた。
その後は、イスラエル美術館や、ヘブライ大学の建設にも関わっていたと。

いろいろ質問しようと思っていたけど
「実はね、そこらへんのことは自叙伝に書こうと思ってて。」
とのこと。
ほぼ完成しているらしいので、出たら買おう!って思ってたら…

なんと、その校正を任せていただくことになるかもしれない!
なんといい機会。
ゆくゆくはライターになりたいなという夢もあるので喜んでお受けすることに。
「また詳しくはメールしますんで、その時はよろしくねー!」
とのこと。
待ち遠しい!ぜひやりたい!

予定があったのか、13時頃にお別れすることに。
奥さんにダマスカスゲート近くまで送ってもらいました。

途中、トイレ行きたい!と奥さんが。
なので、ショッピングモールにいきました。
駐車場に入るだけでも兵隊さんの厳しいチェックがあった。
かなり厳重だな…。少し緊張感。

奥さんはイスラエルはそこまで好きじゃないらしい(笑)。
なんでラマダーンするのよ…とかいろいろぼやいてた(笑)。

井上さんは井上さんで、
「パレスチナもイスラエルも、馬鹿だよ~」
と笑顔で言ってた。
ずっと住んできて、パレスチナ問題を身近で感じてたからこその言葉かなと感じた。
感想としては
この夫婦、面白すぎる…。
僕の文だと伝わらない部分が多いと思うけど
きっと会ってみると分かる!
興味ある人は、自分でアポとって会ってみてほしいです。
すごい魅力的な人です。
また、イスラエルに行く機会があったらお会いしたいです。

エルサレムに帰ってからは、少しゆっくりしてからシオンの丘らへんにいった。
ここにはマリア永眠教会や、最後の晩餐の部屋、などがある。
写真でどうぞ。

◆チェ・ゲバラのお店◆

◆教会…1◆

◆最後の晩餐の部屋だぜ…!って英語で書いてあるはず(笑)◆

◆最後の晩餐の部屋◆

◆教会…2◆

◆ダビデ像の横で商売◆

◆勉強してる…◆

◆マリア永眠教会◆

と、こんな感じでがっつり観光。
マリア永眠教会で、写真撮ってたら優しそうなおじさんに怒られた。
人はみかけによらないな…って違うか。

その後は、旧市街に戻り、ふらふら歩いた。

◆旧市街の子供…◆

子供いたから撮ったら、ちゃっかり顔隠してる。
照れ屋なのね、ふふふ。

◆これも世界遺産…名前忘れた◆

◆素敵な感じ◆

ユダヤ教徒地区を歩いていたら道に迷ってしまった。
旧市街は迷路みたいになってて本当に困った。
今どこ歩いているのかもわからなかった。
そんなときふと横を見たら…
たまたまこの風景。

◆岩のドームと、嘆きの壁◆

結構穴場スポットだったな。
岩のドームは、現在(2011.08)はムスリム以外は立ち入り禁止なので
ここが一番きれいに見れたポイントだったかも。

実際、旧市街は飽きるくらい満喫しました(笑)。

さて、なんとか迷子回避して、いつものシシカバブを買って夕飯に。
やはり、うまい。
野菜もモリモリだし、肉も多いし。
って、写真探したけど、撮ってなかった…後悔。

そうそう、買う時に店長らしき(?)人が
「できたら教えてやるから待っててくれ!」
みたいなことをいってきたので待ってたら…
そいつ、真っ先にシシカバブ食ってやがった!
でも僕のができた時はアイコンタクト送ってくれて…
結局何だったんだろうあの人は。
ただの客?
よくわからんけど、親切な人多いです(笑)。

そんな感じでこの日も終了。
濃い一日でした。
井上文勝さん、素晴らしかった。

明日は、テルアビブに向かいます。

次の更新もお楽しみに。

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