「social tower book」と「Tomag」から考える、地方文化誌の可能性。

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ご無沙汰しております。
ブログを書きます。

さて、タイトルの件。
最近読んだ「social tower book」と「Tomag」から感じたことをつらつらと書き綴ってみようかと。

情報誌というと、「○○ウォーカー」のように、情報盛りだくさんで、キュレーションせず(ある程度はしているとは思いますが)に紙面いっぱいに情報を散りばめたものが今までの形でした。
読者にはいどうぞ、と情報提供だけをして、あとはお任せという感じでしょうか。

ところが、この2冊は、情報誌ではなく、文化誌なんだなあと。
前者の「social tower book」は、業種も、年齢も、性別も様々な人に「あなたの好きな名古屋は?」とインタビューをし、それを元に記事ができあがっています。「social tower book」は誰もが知ってる、というよりも、ちょっとニッチなお店だったりが紹介されています。
それに対して後者の「Tomag」は、誰もが知っている中野ブロードウェイの話がメインになっています。ただ、共通して言えるのは、どちらも「人」が切り口になっています。

今までの情報誌は、情報提供のみで終わっていたのに対して、この2冊は、情報提供ではなく、語弊を恐れずにいうならば、「強者的なオピニオン」を感じました。(この表現で伝わるかな…)
もっと柔らかく言うと、
本をつくる人が、「ここだ!」という自信を持っている。

これに付随して最近感じるのは、
「行列ができる○○!」とか、そういったものに興味を示していた時期はある層では終わりつつあって、「あの人が選ぶ○○」といったような、特定のキュレーション能力を身につけることに興味を示しているのではないかなと。もっと言ってしまうと、キュレーションしているヒトにも興味を示しているのではないかという仮定。FacebookやTwitterなどの出現により、自分から情報発信がし易い環境になったため、より色濃くなってきているように感じます。

話がずれたので戻しますが、何が言いたいかと言うと、
今までのような情報誌の形ではなく、この2冊に代表されるようないわゆる「地方文化誌」の出現により、また地方の魅力が再確認されるのかなと。

d&department projectの「d design travel」のようなモノがどんどん出てきていて、地方やっぱ面白いなあっていう流れになってきてるんじゃないでしょうか。

って最後すごい投げやりですが(笑)。

何にしても、d design travelは2009年が最初だったかな?
今から5年前にやり始めていたんだなあと。
d design travelの情報って、スマートで、直感的に「良い」と思わされてしまうんですよね。ああいうのうまいなあ。どうやって選んできてるんだろう…。

と、キュレーションする力を一番欲しているのは自分なのかも。

今日はこんなところで。

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8/04/d47 MUSEUM/D&DEPARTMENT PROJECT/文化誌が街の意識を変える展

こんなのあったけど、結局行けず終いでした。