日経新聞でクラウドソーシングの記事を見かけたので。

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8月13日付の日本経済新聞の記事。

[browser-shot url=”http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ12HBX_S4A810C1TJ2000/” width=”300″]

特技を仕事に 労働力のネット仲介市場が拡大  :日本経済新聞

クラウドソーシングの市場が拡大している、という記事ですね。
その一例として、紹介されているのがこの企業。

[browser-shot url=”http://www.lancers.jp/” width=”300″]

クラウドソーシングなら日本最大級の「ランサーズ」

「クラウドソーシングって何?」という方もいるでしょうから、
Wikipediaより引用。

クラウドソーシング(英語: en:crowdsourcing)は、不特定多数の人の寄与を募り、必要とするサービス、アイデア、またはコンテンツを取得するプロセスである。このプロセスは多くの場合細分化された面倒な作業の遂行や、スタートアップ企業・チャリティの資金調達のために使われる。

で、先程リンクを貼り付けた「ランサーズ」。

国内最大級の クラウドソーシング サイト・ランサーズは
「仕事を依頼したい人」と「仕事をしたい人」が出会う、
仕事マーケットプレイスです。
ホームページ制作、アプリやシステム開発、
ロゴやイラスト作成、ライティング、タスク・作業など、
141カテゴリの仕事が、日々、ランサーズ上で行なわれています。

インターネットが普及し、個人で仕事をする人が多くなってきた昨今。
各々の得意分野を生かせる形が確立してきましたねえ。

個人で仕事をしていて、すげえなあって人を結構見ているので、
こういった流れが加速することは大歓迎ですね。

ネットさえあればどこでも仕事できちゃう世の中になってきてるんで、
あとはそれだけじゃ補えない部分、コミュニケーションをどうやって取っていくか等がクリアになれば
もっと広がっていきそうです。
官公庁等も利用していけばいいのになあ。

とは言っても、実際、地方だとまだ制限されてしまう部分があるのも事実。
東京等からこのような動きが広がっていき、波状効果を…って考えは甘いか。

弊害としては、やはりスキルがないと生きていけない弱肉強食な世界がやってくるんすかね。
僕個人としては大歓迎ですけど。

ってことで、こんなところで。

Posted in IT

何でもない風景を「おしゃれ」に見せることの重要性

とりあえず更新続けてます。

さて、東京から愛知に帰省していた友達と焼き肉に行ったんですが。
その時に教えてもらったサイト。

[browser-shot url=”http://shinsaibashi.jp/” width=”300″]

心斎橋筋商店街 公式スタッフブログ IN THE GROOVE

大阪の心斎橋筋商店街の公式スタッフブログとのこと。
最初アクセスした時に、
「うーわ、なんかおしゃれ」。
というのが印象を持ちました。

で、どんな人がやってるんだろうと気になったので、
サイト内を探っているとこんな一文が。

20代女子の目線から心斎橋の「今」を発信!地元の方には、今すぐ「よりみち」したくなる情報を。観光で来られる方にも、大阪を楽しむヒントをご提案。読むだけでもわくわくする読み物サプリです。

この文で惹かれたところは
「20代女子の目線から心斎橋の「今」を発信!」
という一文。

そう言われてからブログの内容を見てみると、
確かに”今風”な女性向けのサイトづくりだなあと。
眺めつつ大事だなと思ったのが、
商店街に呼び込みたい層の人がサイトを運営していること。

この世代の女性って、おしゃれなことに敏感だったりすると思うんですよね。
こんなおしゃれなこと知ってるぜ、っていうのも一種のステータスというか。

で、
大阪にはほとんど行かないので、
商店街のホームページも探して見てみました。

[browser-shot url=”http://www.shinsaibashi.or.jp/” width=”300″]

心斎橋筋商店街公式ホームページ

その他写真なども見たんですが、ここ行ったことあるなと。笑
でもその時の印象ってほとんど覚えていないというか、
語弊があるかもしれないですが、「どこにでもある」商店街というか。

ただ、こうやって違ったアプローチ(ホームページや、公式スタッフブログをしっかり作りこんでいるところとか)で見てみると、
印象が違うことって多いんですよね。

実際に現地に行ってみて、いい意味で、
「思った以上にすごくなかったな」みたいに思うことも稀にありますし。笑

ただ、元々ある良さを、見せ方次第で異なる印象を持たせることができるってすごいと思うんですよね。
ここまでに至る企画力だったり、いろんなファクターがあるんでしょうけど、
こういうやり方もあるんだよなあと、また1つ勉強になりました。
教えてくれてありがとう〜

「まちなかDIY」の取り組み

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引き続き、まちづくり系のブログをアップしていきます。

またもやgreenzの記事。
今回は少し前の記事になるんですが、海外の事例。

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公園もDIYする時代!?住民と行政が組んで、街に笑顔を増やすロサンゼルスの「new People St」プログラム | greenz.jp グリーンズ

取組の内容について

ざっくり説明すると、
「まちなかに、自分たちで憩いの場をつくっちゃおう」ということ。
(ざっくりしすぎか…)

前回のブログでは、空き店舗を利用してまちなかに憩いの場(居間)をつくった事例を挙げましたが、
今回は、路上に憩いの場(公園)をつくった事例ですね。

同じ憩いの場でも、
「居間」と「公園」
というところに日本人と海外の人との違いが見てとれますね。

海外だと、まちなかに広場だったり公園だったりが点在しています。
「人が集まる場所」として「公園」という認識が刷り込まれてるのかな。

日本で公園をつくっても、仕組みや空間デザインを考えないと
人が集まりづらいのは、こういった一面をあるのかも。

このプロジェクトに対して、
市民参加型で「自分たちのまちをつくっていく」感覚が直接生まれるので、
素晴らしい取り組みだと感じました。

まちに余白がないとやりにくいプロジェクトではあると思うのですが、
日本に置き換えてみるとどうなるんだろう。

路上でやることよりも、もともとある公園を利用して、
人が集まる仕組みとして考えるほうが現実的なのかな。

まちなかに、自分たちのDIYのイスや机があって、
それを知らない誰かが利用しているのを見たらテンションあがりそうですけどね。

仕組みがシンプルになれば、行動する人が増えて、まちづくりがもっと加速していく。いま必要なのは、物事の決め方そのものを、住民と行政が一緒にリデザインしていくことなのかもしれません。

ではこんなところで。

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Welcome to People St

空き店舗をコミュニケーションの場として考える「リビングルーム」

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「まちづくり」なこともブログにあげていくことにしました~
第一弾。
greenzの記事です。

リビングルーム 北本団地

[browser-shot url=”http://greenz.jp/2014/08/11/junkitazawa/” width=”300″]

商店街の空き店舗を、物々交換所に!?予測不可能なコミュニティを生むアートプロジェクト「リビングルーム」 | greenz.jp グリーンズ

埼玉県のとある団地には、「リビングルーム」という名のコミュニティースペースがあるそう。

2010年3月、この商店街の空き店舗で「リビングルーム」と名付けられたアートプロジェクトが始まりました。活動初日から団地の子どもたちが店員となって不要な家具を集め、やがてどこにでもある「居間」のような空間となり、大人から子どもまでいろんな住民が集まって、物々交換ができる場所として頻繁に利用されるようになります。

「リビングルーム」をつくった北澤潤氏のインタビュー記事。
そこから印象的なコメントを引用します。

商店街って、目的を持った店舗の集合体なんですよね。お米屋さんはお米を買いに行くところ、八百屋さんは野菜や果物を買いに行くところ。目的があると、役割が生まれる。役割があると、人はすっと入っていくわけです。

でも「リビングルーム」って、実はそういう目的がないんです。なぜここにあるのか分からないという「?」から始まります。例えば、空き店舗に新しいカフェができたら、「!」なんですね、目的があるから。

“居間”は既に家の中にあるのに、わざわざ別の場所にもうひとつつくる必要ってあるの?って、「?」度が高いじゃないですか(笑)。しかも、単に変なことをするのとは質の違う「?」。この「?」が、地域におけるアートプロジェクトの一番重要なことだと思っています。

たしかに「?」なコトは重要であるように感じます。
が、「?」なコトってどうしても敷居が高くなってしまいがち。
このプロジェクトが成功したひとつの要因としては、団地という立地が関係しているように感じます。

プロジェクトを始める前の段階で、
「団地内の家を訪ねて不要な生活用品を集める」ことから始めています。
こうすることで、
・「リビングルーム」の周知ができる
・不要なものを提供することで、知らず知らずのうちにプロジェクトに「参加」している

敷居が高くなってしまい、けん制されてしまう危険性を、この最初の段階でクリアしているんですよね。
もともとは、人が多く集まる場所だったものを、手法、見せ方を変えて”復活”させた良い例のように感じました。

団地という立地条件だったからこそのプロジェクトなので、空き店舗があるからと言って、このやり方を流用できるかという話になってくるとまた別なのかなあと。

しかしながら、空き店舗をコミュニケーションの場として考えることはとても意義のあることだと感じます。
商店街の繋がりが弱くなっている地域もあるので、
そういった環境には、この「リビングルーム」のように、環境に合わせた方法があるんでしょうけど。
それがどういう形なのか、ということから考える必要がありそうです。

“もうひとつの日常”をコンセプトとする「リビングルーム」で起きていることは、ひとりひとりが自分を取り戻せる、ひとりひとりが主役になれる“もうひとつの日常”であるということ。

もうひとつの日常”を通して、もともとその人が持っていた“創造力”を取り戻して、発揮できる。それが僕のやりたいアートプロジェクトなんです。

“創造力”は人間の原点。これだけは失ってはいけない最後の砦。アートプロジェクトは、“人間の課題”に立ち向かっていると言えるかもしれません。

ひとりひとりが主役になれる「もうひとつの日常」。

最近よく感じるのは、主役になろう、とする人がいないこと。
主役になろうとしないのは、周りに馴染もうとする傾向があるからなのかもしれません。
北澤氏は、それを「創造力」によって、課題解決していこうと考えているそう。

たしかに、「人との違い」を発揮できるのは、「創造力」であったり「発想力」であったりするわけで、
人と違うことが悪いことではないはずです。

最近はそういう考えもあまりなくなってきちゃってるのかなあ、なんて
ちょっと脱線しましたが。

「LIVING ROOM(リビングルーム)」の取り組みは今後も注目していきたいですね。

[browser-shot url=”http://livingroom.junkitazawa.com/LIVINGROOM/top.html” width=”300″]

top

[browser-shot url=”http://livingroom.junkitazawa.com/LIVINGROOM/inyourtown.html” width=”300″]

inyourtown

[browser-shot url=”http://athomedepartment.junkitazawa.com/AtHomeDepartment/top.html” width=”300″]

top

ブログはこちらからどうぞ。

[browser-shot url=”http://www.livingroom-kitamoto.blogspot.jp/” width=”300″]

リビングルーム 北本団地

WordPressでパーマリンク設定を変更した時に手こずったので備忘録。

WordPress

これまでこちらのブログの個別記事は、
タイトルをそのまま用いていたため、URLの中に日本語が入り込んでいてとてもださかったので、
いつか変えたいなあと思っていました。

が、いろいろと調べてみるとめんどくさそうな作業が多かったため頓挫していたのですが…。
やっとまとまった時間がとれたので、重い腰をあげて作業することに。

事前調査の結果、プラグイン等でやるよりも、
「.htaccess」ファイルに直接入力してやる方法をとりました。(※こちらのが確実にできるようだったので)

参考にしたページはこちらの2つ。

[browser-shot url=”http://nekonomemo.net/wordpress-permalink-redirect/” width=”300″]

WordPressパーマリンク変更作業でやったこと(301リダイレクト方法あれこれ) | nekonomemo.net

[browser-shot url=”http://webshufu.com/calc-and-get_posts-makes-redirecting-ease/#whats” width=”300″]

【wordpressサイト限定】リダイレクトのための.htaccessへの記述を表計算ソフトとget_postsで効率化|ウェブシュフ

簡単にやり方を記してみます。

手順

1.WordPress管理画面「投稿」から「新規追加」で作業用のページを作成する。(普段記事を更新するように)
2.タイトルを「作業用」等とし、下書き保存。
3.下書きした投稿ページを開きURLを確認すると「………?post=○○○………」となっているところがあるので、○○○のところの数字をチェックしておく。
4.WordPress管理画面「外観」から「テーマ編集」を開き、「single.php」を選択。
5.このページ内の一番最後のところに下のコードを貼り付ける。


<?php if(is_single('○○○')){?>
        <ul>
        <?php
        global $post;
        $args = array( 'numberposts' =>10000);
        $myposts = get_posts( $args );
        foreach( $myposts as $post ) :  setup_postdata($post); ?>
            <li><?php the_permalink(); ?></li>
        <?php endforeach; ?>
        </ul>
        <?php } ?>


6.「○○○」となっているところは、先ほどチェックした数字に置き換える。
7.そして、先ほど下書き保存した投稿のプレビューを確認すると、すべての記事の現在のパーマリンクが表示されるので、コピー。
8.コピーしたURLをエクセルなどの表計算ソフトに貼り付ける。
(表計算ソフトの使い方はこちらのページを参考にしてください。参考
9.コピーしたら、各記事のパーマリンク設定を変更。
10.設定が終わり次第、また下書き保存したところからプレビューを確認。すると、新しいパーマリンク設定の一覧が見れるので、これもコピー。
11.先ほど設定前のパーマリンクをコピーした表計算ソフトに貼り付けます。
(表計算ソフトの使い方はこちらのページを参考にしてください。参考
12.これらがすべて終わったら、あとは「.htaccess」ファイルに直接入力するのみ、です。コピー&ペーストでok。

すると、パーマリンク設定を変更しても、新しいURLのほうに飛ばしてくれます。感動!

注意すること

こちらのブログは、先にも説明した通り、日本語が入り込んでいました。
紹介されている一括取得方法だと、文字化けのような形のURLになるんです。
(これが嫌でパーマリンク設定を変更しようと思ったのですが)
で、最初はそのままやったのですが、上手くいきませんでした。

なので、
https://yuukimiura.com/2014/03/23/神戸のkiitoに行ってきました/
このような形になるように書き換えました。

で、アップロードしたら、うまく表示されるようになりました。
↓確認してみてください↓
https://yuukimiura.com/2014/03/23/神戸のkiitoに行ってきました/

ちょっと説明が尻窄みした感じはありますが…笑
日本語がURLに入っているとうまくいかない場合があるから気をつけてね!ということでした。笑
詳しい説明はこちらのページから見てくださいね〜

[browser-shot url="http://webshufu.com/calc-and-get_posts-makes-redirecting-ease/#whats" width="300"]

【wordpressサイト限定】リダイレクトのための.htaccessへの記述を表計算ソフトとget_postsで効率化|ウェブシュフ

では。

みなさんの幸せってなんですか

写真 2014-05-10 19 45 46

ちょっとだけ気持ちが沈んでいます。
こういうときはSNS離れしたほうが良いと言われたことがありますが、あえてブログにて書き綴ってみます。

自分は「どうやって死ぬのがベストなのか」を常に考えています。
もっと小さく言えば、「死ぬ」というより「終わり方」。

何をやるにしても、いつかは終わりが来るわけで。
どうやって終われば次に繋がるかとか、気持ちよく終われるか、とか。

東京にいた頃は、あまりこういうことを考えていなかったため、
あらゆる方面にご迷惑をお掛けしていたんですが、
そのせいもあってか、最近は終わり方を意識するようになっています。

何かを始めることはすごいことだし、
大変なことだし、
素晴らしいことなのですが、
何かを始めることは、「責任感」が無くても成立するんですよね。

ですが、何かを終わるとき、
終えるときというのは必ず「責任感」は生まれる。
というか、持たなければいけないと思っています。

プロジェクト単位で言えば、終わり方。
人生単位で言えば、死に方。

そんなことを踏まえて、
どうやって死ぬのがベストかなあと考えるわけですが。
「ああ、良い人生だった」と幸せな気持ちで逝きたいわけです。

最初シリアで亡くなった山本美香さんの報道を聞いて、
「きっと後悔はないだろうな」と思っていました。
自分の信じる道を突き進んで、その結果、戦場で命を落とす。
本望だろうななんて思ったりもしました。
が、彼女の考える「幸せ」はきっともっと先にあったんだろうなと。

話は脱線しましたが、自分の幸せを考えてみました。
幸せってなんだろう。
みなさんの幸せってなんですか。

最近あらゆるモノを切りすぎて、自分を見失っている気がする。
それでもまだ振り切れない、制御している自分がいます。
楽しいけれど、それが幸せなのかと考えるとまた無限ループに。

いろんなことを考えすぎて、いつもパンク気味な私ですが、
捌け口を探し求めた結果、ブログに書き綴るということで落ち着きました。
これからはもうちょっと更新していこうかなと思ってはいますが。
どうなることやら。

祖母の初盆が近づいているので、
「死」と絡めて考えてみました。

どんな死に方がベストなんだろうか。

「social tower book」と「Tomag」から考える、地方文化誌の可能性。

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ご無沙汰しております。
ブログを書きます。

さて、タイトルの件。
最近読んだ「social tower book」と「Tomag」から感じたことをつらつらと書き綴ってみようかと。

情報誌というと、「○○ウォーカー」のように、情報盛りだくさんで、キュレーションせず(ある程度はしているとは思いますが)に紙面いっぱいに情報を散りばめたものが今までの形でした。
読者にはいどうぞ、と情報提供だけをして、あとはお任せという感じでしょうか。

ところが、この2冊は、情報誌ではなく、文化誌なんだなあと。
前者の「social tower book」は、業種も、年齢も、性別も様々な人に「あなたの好きな名古屋は?」とインタビューをし、それを元に記事ができあがっています。「social tower book」は誰もが知ってる、というよりも、ちょっとニッチなお店だったりが紹介されています。
それに対して後者の「Tomag」は、誰もが知っている中野ブロードウェイの話がメインになっています。ただ、共通して言えるのは、どちらも「人」が切り口になっています。

今までの情報誌は、情報提供のみで終わっていたのに対して、この2冊は、情報提供ではなく、語弊を恐れずにいうならば、「強者的なオピニオン」を感じました。(この表現で伝わるかな…)
もっと柔らかく言うと、
本をつくる人が、「ここだ!」という自信を持っている。

これに付随して最近感じるのは、
「行列ができる○○!」とか、そういったものに興味を示していた時期はある層では終わりつつあって、「あの人が選ぶ○○」といったような、特定のキュレーション能力を身につけることに興味を示しているのではないかなと。もっと言ってしまうと、キュレーションしているヒトにも興味を示しているのではないかという仮定。FacebookやTwitterなどの出現により、自分から情報発信がし易い環境になったため、より色濃くなってきているように感じます。

話がずれたので戻しますが、何が言いたいかと言うと、
今までのような情報誌の形ではなく、この2冊に代表されるようないわゆる「地方文化誌」の出現により、また地方の魅力が再確認されるのかなと。

d&department projectの「d design travel」のようなモノがどんどん出てきていて、地方やっぱ面白いなあっていう流れになってきてるんじゃないでしょうか。

って最後すごい投げやりですが(笑)。

何にしても、d design travelは2009年が最初だったかな?
今から5年前にやり始めていたんだなあと。
d design travelの情報って、スマートで、直感的に「良い」と思わされてしまうんですよね。ああいうのうまいなあ。どうやって選んできてるんだろう…。

と、キュレーションする力を一番欲しているのは自分なのかも。

今日はこんなところで。

[browser-shot url=”http://www.hikarie8.com/d47museum/2014/03/post-14.shtml” width=”300″]

8/04/d47 MUSEUM/D&DEPARTMENT PROJECT/文化誌が街の意識を変える展

こんなのあったけど、結局行けず終いでした。

神戸のKIITO(デザイン・クリエイティブセンター神戸)に行ってきました

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「行ってきました」シリーズ第2弾。
3月22日、神戸にあるKIITOに行ってきました。

[browser-shot url=”http://kiito.jp/” width=”150″]

KIITO | デザイン・クリエイティブセンター神戸

というのも、大ナゴヤ大学のプロジェクトNAMO.で制作したフリーペーパー「Journal NAMO.」が、
「フリーペーパー +ZINE ミニフェス」にて展示されることになり、それを見に行ってきました。

KIITOってなに?って方のために。
KIITOのホームページからの引用です。

KIITOについて – コンセプト –
みんながクリエイティブになる。
そんな時代の中心になる。


神戸で暮らす人や働く人。子どもや、若者や、大人たち。
そんなすべての人が集まり、話し、つぎつぎに何かを生みだしていく場所。
それがデザイン・クリエイティブセンター神戸です。

一部のアーティストやデザイナーだけでなく、
さまざまな人や世代が交流し、そこから生まれるアイデアや工夫で
新しい神戸をつくっていく。

その「実践」が積み重なれば、じぶんの街への愛着が増し、
街そのものにも個性が生まれ、やがては神戸の経済もより元気になっていく。

人がクリエイティブになること。街がクリエイティブになること。
この場所が、そのための中心地となること。

近い将来、日本や世界のまちづくりのお手本になるために、
神戸三宮の地で、かつてない試みが動き出します。
http://kiito.jp/about/

KIITOのセンター長は、別府で開催されている「混浴温泉世界」の総合ディレクターである芹沢高志氏。
KIITOの存在は聞いたことがあったのですが、芹沢氏が関わっているというのは今回初めて知りました。

KIITOについて – KIITOからのメッセージ –
今、私たちは文明史的なスケールで、大きな転換点に差しかかっている気がしてなりません。日本だけに限らず、世界中で次々と難問が発生し、その多くがこれまでの方法ではうまく解決できないような類いのものになってきています。私たちはこれまでの考え方、やり方そのものを見直して、勇気を持って、新たな未来を切り開いていかねばならないと思うのです。

かつて、ホログラフィーの発明者として知られる物理学者、デニス・ガボールは「未来を発明する!」と述べました。今必要なのは、まさにこうした創造的な姿勢ではないでしょうか?一部の専門家に任すのではなく、私たちひとりひとりが自分の生きる現場で創造性を発揮し、生きていく喜びとはなんなのかを自問して、自分や身の回りや社会が抱える問題に立ち向かっていく。そういう必要性を強く感じるのです。

デザイン・クリエイティブセンター神戸は、まさにそういう時代に、ここ神戸市に誕生しました。デザインという営為を創造的な問題解決そのものととらえる。そしてさまざまな人々の交流から生まれるアイデアや工夫を取り入れ、社会的な問題を解決していくことを「+クリエイティブ」と位置づけ、このコンセプトのもと、さまざまな活動を紡ぎだし、発信していく。

そんな、創造性の交差点のような、開かれた拠点になることを目指しています。
http://kiito.jp/about/message/

朝10時に金山駅に集合し、車で神戸に向かうことに。初っ端からアクシデントあり、途中渋滞もありましたが、14時過ぎにはKIITOに到着。

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ちょうどバス停の除幕式が行われていました。
KIITOは、クリエイティブラボという、レンタルオフィス、アトリエとして利用できるスペースがあるのですが、そこの入居者がデザイン、制作をしたんだそう。

元々生糸工場であったこの場所。
よく見ると、生糸が使われているなど、昔と今がうまく融合した形であるように感じました。
ワークショップという形で、一般の方も参加できるような仕組みも。
http://kiito.jp/schedule/workshop/article/7578/

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除幕式の群衆の横をすり抜けると、「KIITO」のロゴマークが施された建物の入り口が見えてきました。
4階建のこの建物は、1927年に輸入生糸の品質検査を行う施設として建設されました。その後、役割を終えて、2008年に神戸市がユネスコ創造都市ネットワークのデザイン都市に認定されたのち、デザイン・クリエイティブセンター神戸として、2012年8月に開館しました。

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話は少し逸れますが、神戸には趣きのある建築物が多いように感じました。阪神大震災を乗り越えてここまでの景観を維持できているのは誇らしいことだと感じました。
(上の写真は、神戸税関の建築)

建物の中に入り、まず入って左側にあるMUJI+クリエイティブスタジオへ。
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それから、趣きのある階段をのぼり、4階に向かいました。
ちょうどこの日は、オープンKIITOということで、クリエイティブラボのフロアが開放されていたため、見学をすることに。
デザイン、出版、ウェディングなど、ほんとうに様々な業種のオフィスがありました。
それぞれがワークショップで催し事をやっていて、子どもの姿が多かったのも目につきました。
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その後2階にいき、今回の目的である「フリーペーパー +ZINE ミニフェス」へ。

ここでは、東京にある「only free paper」と、姫路にある「納屋工房」が、KIITOに展示するためにセレクトしたフリーペーパーや、zineがありました。

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見覚えのあるものから、斬新なものまで。ニッチで面白い切り口のものもあり、眺めているだけでも面白いものばかりでした。
この日はKIITOのトートバッグがもらえたので、この中に気になったフリーペーパーを入れてきました。また時間を見つけて読んでみようと思います。

様々なフリーペーパーを前に、芹沢高志氏の言葉を思い出しました。
“一部の専門家に任すのではなく、私たちひとりひとりが自分の生きる現場で創造性を発揮し、生きていく喜びとはなんなのかを自問して、自分や身の回りや社会が抱える問題に立ち向かっていく。そういう必要性を強く感じるのです。”

個々人が抱える問題を、それぞれの方法で解決していく。
個人が立つ世界になってきているからこそ、それなりの責任感も生まれるし、中途半端に生きてはいけない。
逆に、自分をしっかりと律して生きていけば、世界は少しずつだけど変わっていくのかもしれない。
バックミンスター・フラーの「グローバルに考え、ローカルに行動せよ」という言葉がしっくりきました。
まずは自分の周り、ローカルに行動する必要があることを感じさせられました。

そんなことを考えつつ、KIITOを後に。
知らないだけで、きっと日本中にはこんなところがたくさんあるんだろうなあと。
日本についてもっと知りたいと思えた1日でした。

浜松にあるbooks and printsに行ってきました

Books to be returned… / Hash Milhan

1ヶ月以上前の話ですが…
浜松にあるbooks and printsに行ってきました。
浜松に行ったら行くべき、と言われていたのでやっと。

[browser-shot url=”http://www.youngtreepress.net/books_and_prints.html” width=”150″]

Youngtree Press

ここは、フォトグラファーである若木信吾氏がオーナーの書店。
詳しいプロフィールはホームページから引用。

若木信吾 わかぎしんご
(フォトグラファー/映画監督)
1971年3月26日静岡県浜松市生まれ。 ニューヨーク州ロチェスター工科大学写真学科卒業後、雑誌・広告・音楽媒体など、幅広い分野で活躍中。また2004年に雑誌「youngtreepress」の編集発行を自ら手がけるほか、2007年に第一回監督映画『星影のワルツ』が、2009年に第二回監督映画『トーテムSong for home』が公開され映画監督としても国内外から高い評価を得る。
2010年4月に故郷の浜松市に小さな書店『BOOKS AND PRINTS』をオープン。

今回、お店の様子などの写真は撮るのを忘れてしまったわけですが、とても雰囲気の良い空間でした。
中に入ると、若木信吾さんの父である若木欣也さんの紙袋の作品が。それ以外には、写真集などはもちろんのこと、他にも面白そうな本が多くありました。

今回買った本は、「one and three books 一つと三つの書物」という本。
なんとなく手にとったんですが、触った瞬間「おおー」となってしまいました。
「よくある本」の肌触りではなく、ザラッとした、言い方はアレですけど、ちょっと安っぽい、海外のペーパーブックみたいな感じ。

最近は触って買う本を決めることが多いです。
藤原新也さんの「印度放浪」も、朝日文庫さんから出されているものは触っていて心地が良かった。芹沢高志さんの「月面からの眺めー21世紀を生きるヒント」は、1999年出版の本で、本屋で奥にしまってあったものを出していただいたわけですが、いい具合に本が焼けていて、とても素敵でした。

Amazonや、電子書籍が流通してきて、それが普通になりつつありますが、やはり、本は触ってみないと分からないですね。

内容はもちろんですが、それ以前に、触るという五感を使っているので、そういった部分も大事にしたいと感じました。

購入する際に、お店の方と話をすると、いろいろと面白い話を伺えました。「勝手に姉妹都市マーケット」の話など。詳細はこちらのページにあります。

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– BOOKS AND PRINTS – :「勝手に」姉妹都市マーケット2014

※すでに終了しております。

その中で気になったのが、浜松の紹介動画を講師をつけて市民の方々と制作したお話。
今までは浜松、という括りでやっていたそうなのですが、次は浜松の中でも、天竜にフォーカスを当てて行うそうなんです。
天竜といえば、建築家・藤森照信が設計した「秋野不矩美術館」など、面白スポットがあるところです。
books and printsが発行しているJournalの最新号で、天竜にフォーカスを当てたものを制作したらしく、その流れで動画を作ることになったんだそう。

すごく面白い取り組みですよね。
なんといっても、こういった市民大学のような形がお店発信で行われているということ。全国的に市民大学は増えていますが、どれもNPOなどが行っているものがほとんど。そういった中で、お店発信の市民大学。なんかいいじゃないですか。

こういった取り組みが増えていくことはとてもいいことだなと思いました。

こんな記事を読んでしまったので、思い出したように書いてしまいました。

にしても、面白い場所には、面白い情報が集まるもんだなあと思いました。なんでだろうなあ。

と、今日はこんなところです。

[レビュー]つくること、つくらないこと

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コミュニティデザイナーの山崎亮さんと、ランドスケープアーキテクトの長谷川浩己さんが、1人のゲストを招いて鼎談したものをまとめた本です。

コミュニティデザイナーは「つくらない人」、ランドスケープアーキテクトは「つくる人」。それぞれは対立関係にあるのではなく、アプローチが異なるだけで目指しているところは、共通する部分がある。この2人と、いろいろな分野からのゲストの掛け合いがとても面白かった。

その中で特に気になったところを引用する。

長谷川 その人がその場所に対して興味を持つきっかけを与えるのが風景の一部となる建築やランドスケープの役割とも言えますか?

太田 最も有名な例はシドニーの「オペラハウス」です。…(P.23)それはまさに、シビックプライドでしょう。誇り、愛着、自負。自分がそこに関わっているという意識。それから、僕がシドニーをとても好きなように、そこには住んでいないけど、離れたところで何かその都市に対して参加意識を持っている、”準市民”みたいな人々をどうつくっていけるかが大事なんでしょうね。(P.24)

建築家である太田浩史さんとの鼎談。
オーストラリアのシドニーにあるオペラハウスを例に出して、住んでいる人が誇りに思えるものがあるという話。それ以外にも、住んでいる人たち以外をどう囲い込めるか、という点が大事ということ。
まちづくりを行う上で、市民はそのまちのことを「好き」で「誇り」に思えないといけないが、その先にあるのは、市民以外の人々がどのように関わっていけるのか、という議論がなされていた。

ナガオカ (略)…みな「金沢21世紀美術館」を目指そうと言う。けれど、あの場所が成功したのは広報の力だと思うんです。違う県から人が行きたいと動機づけるのは、全国の言葉で通訳する広報がいるから、代弁してくれるアーティストを巻き込んでいるから。全国区であるためには、どんな人にも分かりやすく広報をしていくということ。デザインはこうあってほしいという自分のメッセージを伝えたいと思ったら、自分がメディアに載る価値のある発言を持たないといけないんだと考えています。(P.49)

先ほどの太田さんとの鼎談の中で、場所に興味をもつきっかけになるのが、景観だったり、建築物だったりする、という話があったが、ナガオカケンメイさんは「金沢21世紀美術館」を例にあげて、ハコモノがそこにしっかり根付くようにするためには、広報の力は絶対的に必要だと語る。

西村 …たとえば、僕の肩を今、誰かが揉んでくれたとします。お礼にお金を渡したらそれまでだけど、何もしないでいたら「この人に何かお返ししたいなあ」と思いながら生きていくことになる。お互いに関係が清算していない状態は、煩わしさはあるにしても「豊か」ですよね。お金を使わない方が関係を結びやすかったり、維持できたりする。(P.106)

これは、働き方研究家の西村佳哲さんとの鼎談。
お金を使わない関係のほうが、人と人は繋がっていやすくなるという考え方。これはたしかにしっくり。お金の貸し借りの間は、「会うのも気まずいな」なんて思ったりもするけど、そこにお金が絡んでいない「貸し借り」だったら、繋がり方が違うなと。

などなど。
それ以外にも気になった点があったので、引用のみさせていただく。

山崎 これまでクライアントは、民間だったら発注者、行政だったらユーザー、と切り離して考えていましたが、マルヤガーデンズに関わったことで、民間も行政も関係なく、クライアント=ユーザーだと思うようになりました。(P.121)

長谷川 …結局クライアントというのは主体的にその「何か」に関わり、何らかのリスクを負いつつも、僕たちの関与を通じて何事かを実現しようとしている人たちではないかと。つまり、山崎さんはクライアントをつくり出していることになるんですね。

山崎 確かに僕は理想的なクライアントをつくりたいと思っているのかもしれません。(P.123)

芹沢 「探られる島プロジェクト」を続けたことで、島の人の面白いと、自分たちの面白いが伝わりあった、分かり合えた。(P.134)

広井 農村型コミュニティと都市型コミュニティ(P.141)

鷲田 「聴く」というのは究極の能動ですね。(P.155)

公共政策学者の広井良典さんの、「農村型コミュニティーと都市型コミュニティ」の説明は、自分の中で言語化できない部分がされているようで、とてもすーっと心の中に入った。これまでの日本は、ハード面の整備を重視していた傾向があるように思える。だが、クライアントは「ユーザー」であるということ。これが一番大事なことであるように感じた。

この本は、読んでいてすごく納得できる点があった。
まちづくりに関わっていきたいという人にはおすすめの本。
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