盛りだくさんなバラナシ初日

2013.03.06 インド3日目

目覚めると、外はすっかり明るくなっていた。時間を見ると8時。10時過ぎにバラナシに着く予定なので時間がある。時間があるので、本を読んで過ごすことにした。
コンタクトレンズが片方無くなっていたり、iPhoneが下に落ちていたが、それ以外は特に変わったことはなかった。内心ドキドキしていたが、そんなことは必要のないことであった。

朝食は、チキンライスのようなもの(何かは定かではない)を食べて腹を満たした。

10時半頃になると、前の席の人が祈り始めた。何事かと思い外を見てみると、目の前にはガンジス川が広がっていた。インド人にとって、聖地であることを身をもって体験した。

それから5分ほど経っただろうか。列車は大幅に遅れることもなく、時間通りバラナシの駅にたどり着いた。
悪名高いインドの列車だが、不快な思いはほとんどしなかった。

駅についてから外に出ると、すぐにリキシャに呼び止められた。だが、帰りの列車の確保をするため、外国人用のオフィスに向かった。ここでも後輩くんが大活躍。結局、次の日にもう一度来ることになった。

オフィスから出ると、先ほどのリキシャのおじさんが待ち構えていて、また話しかけてきたので、そのまま乗ることに。泊まる場所を決めていなかったこともあって、そのまま彼の言われるがままの宿に案内してもらうことに。リキシャ代は駅から川沿いの宿まで、120ルピーだった。

宿に向かうまでの間、インドっぽさをかなり感じた。自転車も、リキシャも、オートリキシャも、自動車も、バイクも…。クラクションは常に鳴らしっぱなしなので、かなりうるさい。日本では、歩く人間が優先されていると思うが、ここではその常識が通用しない。車は空いているスペースがあれば突っ込むし、それに負けじとリキシャも突っ込む。改めて、日本がルールを守る国だと感じた。

さて、少しすると宿に到着した。WiFiもあるらしく、そんなに汚くないなー、という印象。ここから別の宿を探すのも少し面倒だし、ここに泊まることにした。1人200ルピー。他の場所に比べたら少し割高か。泊まることが決まると「川渡りはどうするか?」などと言ってきたが、あまりに積極的に誘ってくるので丁重にお断りした。

重い荷物を部屋に置いて、早速ガンジス川に向かう。歩いていると、子どもの姿が目についた。笑顔が可愛い子どもたちがたくさんいる。彼らも日本人に興味津々といった様子で近寄ってきたり、顔をずっと見ていたりした。

雑踏の街中をくぐり抜けると、目の前にガンジス川。でかい川だなーというのが第一印象。インドはどこにいっても人が多い。ガンジス川も例外ではなかった。

川沿いを少し歩いてから、中に入り込み、おみやげ屋さんを散策。スカーフやTシャツがたくさん売っていた。100円以下で買えるものが多く、日本の物価の高さを嘆いた。

そして、また散歩。道沿いでチャイを売っている幼い兄弟(?)がいたので、椅子に腰掛け、インドでの初チャイをいただくことに。

カメラを持っていたからか、人がどんどん集まってくる。チャイを買いにきた人も「俺を撮ってくれ」と執拗に言ってくる。撮ってあげて見せると満足そうに去っていった。

再び、ガンジス川沿いを歩いていると一際騒いでいる子どもたちがいた。近づいてみると、空きペットボトルを使って傾斜を滑り降りていた。大きなカメラを持った外国人も集まり始め、子どもたちは一躍注目の的となった。

その後、ガンジス川を北上。ガンジス川へ行ったら誰もが行くであろう火葬場に行ってみたが、評判通り詐欺されそうになったり、断ったら襲われそうになったり。あとで聞いたが、インド人の中でもあそこは行かないほうがいいということになっているみたいだ。

帰り際、人がめちゃくちゃ集まっていたので何かと思ったら、ちょうど祭りをやっていたらしかった。インドはどこに行っても人が多いと前述したが、この時は歩くのも困難なほどの人がガンジス川に集まっていた。

宿に帰ると、マリファナを嗜む外国人の姿が。その笑い声はその夜途切れることはなかった。

つづく