今日取り上げるのは、P3 art and environment リサーチャーの坂田太郎氏のインタビューです。
ブログが、気になるインタビューを拾い上げる形式になっているのですが、これはこれでまた一つの形かなということで。
#40 坂田太郎(サイト・イン・レジデンス/P3 art and environment リサーチャー/アサヒ・アートスクエア サポートスタッフ):コラム:アサヒ・アート・フェスティバル
私はこの人の事について全く知りませんでしたし、今もよく知りません。
惹かれた点は、「P3 art and environment リサーチャー」というところでしょうか。
このインタビューにて、一番気になったところを引用させていただきます。
交流のためのプログラムづくりやワークショップといった企画づくりよりも、そもそもそうした場所がなぜ生まれたのか。そうした人と人が何かを共有する風景がなぜ可能なのかに、興味が向かっていった。例えば、空き地があった場合に「何をしたら面白いか」と考えを巡らすよりも、「なぜここに空き地があるんだろう」と考えてしまう。それは、その場所の用意のされ方が、その場所で生まれるアクティビティに大きな影響を与えると無意識に感じたからだろう。
昨今、空き家をセルフリノベーションして人々が集える場にし、
新しいコミュニティーを形成していくという流れは多くみられるようになってきました。
私自身、そういったことに興味があったので、
「使えそうな空き家はないか」と探していた時期もありました。
ただ、このインタビューを読んで、そういった行為自体が否定、とまではいかなくとも、
少し無意味なものだったんじゃないかと感じました。
空き地があった場合に「何をしたら面白いか」と考えを巡らすよりも、「なぜここに空き地があるんだろう」と考えてしまう。
この感性に、嫉妬しました。
でもたしかにその通りだと。
坂田氏がこのような考え方になるのにはもちろん理由があるのですが、
そこはインタビューを読んで頂けると理解できるかと思います。
「いま、ここ」を固定された場所ではなく、「出来事としての」場所、プロセスとしての場所として、考えたいと思うようになっていった。
場自体を固定のモノとして捉えるのではなく、一種の流れとして考える。
この考え方に感銘を受けて、昨日の記事のようなことを考えるようになりました。
「豊橋に「マルヤガーデンズ」をつくりたい | yuukimira.com 」
「場」をどのように捉えるのか考えるだけで、そのプロジェクトに意味が出てくるし、持続可能なモノになっていくのだと感じます。
坂田氏は今、横浜市にて、「サイト・イン・レジデンス」というプロジェクトを行っています。
では今日はこのへんで。