「行ってきました」シリーズ第2弾。
3月22日、神戸にあるKIITOに行ってきました。
というのも、大ナゴヤ大学のプロジェクトNAMO.で制作したフリーペーパー「Journal NAMO.」が、
「フリーペーパー +ZINE ミニフェス」にて展示されることになり、それを見に行ってきました。
KIITOってなに?って方のために。
KIITOのホームページからの引用です。
KIITOについて – コンセプト –
みんながクリエイティブになる。
そんな時代の中心になる。
神戸で暮らす人や働く人。子どもや、若者や、大人たち。
そんなすべての人が集まり、話し、つぎつぎに何かを生みだしていく場所。
それがデザイン・クリエイティブセンター神戸です。
一部のアーティストやデザイナーだけでなく、
さまざまな人や世代が交流し、そこから生まれるアイデアや工夫で
新しい神戸をつくっていく。
その「実践」が積み重なれば、じぶんの街への愛着が増し、
街そのものにも個性が生まれ、やがては神戸の経済もより元気になっていく。
人がクリエイティブになること。街がクリエイティブになること。
この場所が、そのための中心地となること。
近い将来、日本や世界のまちづくりのお手本になるために、
神戸三宮の地で、かつてない試みが動き出します。
http://kiito.jp/about/
KIITOのセンター長は、別府で開催されている「混浴温泉世界」の総合ディレクターである芹沢高志氏。
KIITOの存在は聞いたことがあったのですが、芹沢氏が関わっているというのは今回初めて知りました。
KIITOについて – KIITOからのメッセージ –
今、私たちは文明史的なスケールで、大きな転換点に差しかかっている気がしてなりません。日本だけに限らず、世界中で次々と難問が発生し、その多くがこれまでの方法ではうまく解決できないような類いのものになってきています。私たちはこれまでの考え方、やり方そのものを見直して、勇気を持って、新たな未来を切り開いていかねばならないと思うのです。
かつて、ホログラフィーの発明者として知られる物理学者、デニス・ガボールは「未来を発明する!」と述べました。今必要なのは、まさにこうした創造的な姿勢ではないでしょうか?一部の専門家に任すのではなく、私たちひとりひとりが自分の生きる現場で創造性を発揮し、生きていく喜びとはなんなのかを自問して、自分や身の回りや社会が抱える問題に立ち向かっていく。そういう必要性を強く感じるのです。
デザイン・クリエイティブセンター神戸は、まさにそういう時代に、ここ神戸市に誕生しました。デザインという営為を創造的な問題解決そのものととらえる。そしてさまざまな人々の交流から生まれるアイデアや工夫を取り入れ、社会的な問題を解決していくことを「+クリエイティブ」と位置づけ、このコンセプトのもと、さまざまな活動を紡ぎだし、発信していく。
そんな、創造性の交差点のような、開かれた拠点になることを目指しています。
http://kiito.jp/about/message/
朝10時に金山駅に集合し、車で神戸に向かうことに。初っ端からアクシデントあり、途中渋滞もありましたが、14時過ぎにはKIITOに到着。
ちょうどバス停の除幕式が行われていました。
KIITOは、クリエイティブラボという、レンタルオフィス、アトリエとして利用できるスペースがあるのですが、そこの入居者がデザイン、制作をしたんだそう。
元々生糸工場であったこの場所。
よく見ると、生糸が使われているなど、昔と今がうまく融合した形であるように感じました。
ワークショップという形で、一般の方も参加できるような仕組みも。
http://kiito.jp/schedule/workshop/article/7578/
除幕式の群衆の横をすり抜けると、「KIITO」のロゴマークが施された建物の入り口が見えてきました。
4階建のこの建物は、1927年に輸入生糸の品質検査を行う施設として建設されました。その後、役割を終えて、2008年に神戸市がユネスコ創造都市ネットワークのデザイン都市に認定されたのち、デザイン・クリエイティブセンター神戸として、2012年8月に開館しました。
話は少し逸れますが、神戸には趣きのある建築物が多いように感じました。阪神大震災を乗り越えてここまでの景観を維持できているのは誇らしいことだと感じました。
(上の写真は、神戸税関の建築)
建物の中に入り、まず入って左側にあるMUJI+クリエイティブスタジオへ。
それから、趣きのある階段をのぼり、4階に向かいました。
ちょうどこの日は、オープンKIITOということで、クリエイティブラボのフロアが開放されていたため、見学をすることに。
デザイン、出版、ウェディングなど、ほんとうに様々な業種のオフィスがありました。
それぞれがワークショップで催し事をやっていて、子どもの姿が多かったのも目につきました。
その後2階にいき、今回の目的である「フリーペーパー +ZINE ミニフェス」へ。
ここでは、東京にある「only free paper」と、姫路にある「納屋工房」が、KIITOに展示するためにセレクトしたフリーペーパーや、zineがありました。
見覚えのあるものから、斬新なものまで。ニッチで面白い切り口のものもあり、眺めているだけでも面白いものばかりでした。
この日はKIITOのトートバッグがもらえたので、この中に気になったフリーペーパーを入れてきました。また時間を見つけて読んでみようと思います。
様々なフリーペーパーを前に、芹沢高志氏の言葉を思い出しました。
“一部の専門家に任すのではなく、私たちひとりひとりが自分の生きる現場で創造性を発揮し、生きていく喜びとはなんなのかを自問して、自分や身の回りや社会が抱える問題に立ち向かっていく。そういう必要性を強く感じるのです。”
個々人が抱える問題を、それぞれの方法で解決していく。
個人が立つ世界になってきているからこそ、それなりの責任感も生まれるし、中途半端に生きてはいけない。
逆に、自分をしっかりと律して生きていけば、世界は少しずつだけど変わっていくのかもしれない。
バックミンスター・フラーの「グローバルに考え、ローカルに行動せよ」という言葉がしっくりきました。
まずは自分の周り、ローカルに行動する必要があることを感じさせられました。
…
そんなことを考えつつ、KIITOを後に。
知らないだけで、きっと日本中にはこんなところがたくさんあるんだろうなあと。
日本についてもっと知りたいと思えた1日でした。