2012年7月21日(土)、カシマサッカースタジアムにて、2012年震災復興支援スペシャルマッチを観戦してきた。
試合自体は、デルピエロの活躍もあり、大盛り上がり。
シーズンオフということで体は重いように感じたが、しっかりと得点を決めるあたり、さすがイタリア代表を長く牽引してきただけあるなという印象を持った。
交代時には、あたかも自分の引退試合のような振る舞いを見せる彼を見て、
”自分の魅せ方”を知っている選手だなと、変なところで感動した。
ほぼ仙台・鹿島の選抜チームの「Jリーグ TEAM AS ONE」のゴール裏は、鹿島サポーターが中心となって選手のサポートを続けた。
スタジアムには、その一員としてプレーしたイタリアのファンタジスタにも同様に、自然と「デルピエロ!」のチャントが鳴り響いた。
それにつられて、対戦相手である「Jリーグ選抜」のゴール裏も一緒になって声を出していた。
デルピエロがJリーグのどこのチームにも属していないということもあるだろうが
ただ単純にサッカーを楽しんでいるサポーターの姿があった。
デルピエロが良いプレーを見せるとき、スタジアム全体が「わあー!」っという声とともに大きな歓声が送られ、一体感がとても気持ちよかった。
デルピエロがもしJリーグのどこかのチームに移籍をしたらーー。
そんな想像も膨らませながら、彼の一挙手一投足に注目していた。
今、スタジアム動員数を増やすためにいろいろな催しが行われている。
去年の復興支援マッチで好評であった「ご当地ゆるキャラ」も登場したり、Jリーグ特命PR部マネージャーの足立梨花さんも熱心に募金を呼び掛けていた。
その効果もあり、各クラブごとでは前年比に比べ増加傾向が見られるクラブもある。(参照URLはこちら)
サッカーに興味のある人以外もサッカーを見に来てもらえる環境作りが着々と進んでいて、とても期待できる。
以前、フレドリック・ユングベリという選手がJリーグの清水エスパルスでプレーしていたことがある。
スウェーデン代表で、アーセナルで約10年間プレーをしていた世界のスーパースターだ。
その際の日本の盛り上がりは周知の事実であると思う。
サッカー面でJリーグを盛り上げていくことの可能性を、私はここに感じた。
サポーターは、クラブチーム自体に愛着がある。
選手は移り変わるけど、それでもなお、自分のチームを応援し続けるのは
そういった背景がある。
ただ、そこまでになるには、やはり時間が掛かる。
まずは、ある特定の選手を見たいから、スタジアムに足を運ぶ。
そして、スタジアム観戦の面白さを感じてもらう。
特定のチームを応援することによって愛着がわき、そのクラブのサポーターになる。
Jリーグが始まった当初にも世界のスーパースターがJリーグにきて、盛り上げてくれた。
それが今に繋がっている。
私は、サッカーがもっと根付いて欲しいと思っている。
サッカーサポが増えて、もっと目が肥えてきたら、
選手たちにもより高いプレーを要求するようになり、
自然と選手たちのレベルアップにも繋がると考えている。
日本のナショナルチームの目に見えない形での強化にもなるはずだからだ。
大東チェアマンが「デルピエロがJリーグに移籍するならば、Jリーグが年俸の半分をもってもいい!」と豪語しているそうだ。(参照URLはこちら)
デルピエロの出場が決まってから、売れ行きが思わしくなかったチケットが5000枚も売れた。
世界的スーパースターの効果を目の当たりにした形での発言だろうが、
それほどの力をデルピエロは秘めているということであろう。
もしそうなれば、Jリーグのスタジアム動員数も増加するだろうし、
そうなることを期待したい。
色々と書き連ねてきた。
結論を言おう。
デルピエロをJリーグで見たい!
これは日本のサッカー界にとってもプラスになるはずだ。
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