
2013.03.08 インド5日目
完全に風邪を引いてしまったようだ。
昨日の夜も眠れなくて、頭痛がひどい。原因はよく分からないが、若干睡眠不足のため、結局9時過ぎまで寝てしまった。
そこから荷造りをし、チェックアウト。
この日初めてホテルの朝食を頼んでみた。体調が優れなかったので、食べ馴染んでいるものをと思い、コーンフレークとパンを注文。期待はしていなかったが、普通に美味しかった。
そこからバックパックを背負って、バラナシでは有名な日本人宿、「久美子ハウス」に向かう。ガンジス川沿いを歩いた。今日もガンジス川はでかい。
いろんな風景が見れるから、ここを通るのは飽きない。
久美子ハウスに到着。
だが、泊まれるかどうか聞いたらこの日は満員ということだったので、近くにあったオムレストハウスに1泊することに。韓国人の男の子と同じ部屋になったんだけど、経歴がすごかった。誰もが知っているような超有名企業に勤めた後、仕事をやめてインドを放浪しているらしい。
少しまったりしたのち、ガンジス川近くのお店がある道を北上。またもやATMを探しつつ、久美子ハウス近くでチャイを飲む。店番の男の子に作り方を教えてもらった。牛乳、水、茶葉、砂糖、ブラックペッパー、マサラを入れ、5分ほどぐつぐつと煮立てれば完成。安くてこんなに美味いなんて。
3杯ほど飲んで、まったりする。
この日は、体調が悪かったのもあり、まったりする。
とりあえず、何かとまったりする。
ぶどうを1房15ルピーで買ってひたすら食べる。
ガンジス川沿いの階段に腰掛け、読書をしていると、子どもが寄ってきた。やはり子どもには人気な俺。カメラを見つけると、それに夢中になる。警戒心ゼロのため、貸してあげると嬉しそうにいじり倒していた。
それから少しして、ぞろぞろと人が降りてくれる。
みんな一言二言声をかけてから階段を降りていく。
そんな中でとある家族が足を止め、またしてもカメラに夢中になる。
自分の子供を撮ったり、風景を撮ったり、「これ、いくらなんだ?」と聞いてきたり…。気づけばその大家族(10人以上)に囲まれていた。言葉は一切わからないんだけど、なんとなくニュアンスで伝わるのが不思議だよなあ。それでもって彼が撮った写真が味があって良い。
30分くらい経っただろうか。
写真を撮ったり、撮られたりを繰り返し、彼らは去っていった。
すごく感じのよい家族で、インドいいなあ…とおもった瞬間でもあった。
やはり、体調がすぐれないため、宿に戻って寝ながらまた読書。
海外にいると日本語を見る機会が無いためか、読書がススムススム。
日本のように他の誘惑もないため、本の中の世界にすーっと入り込める。
まとめて読書するためだけにバラナシに来るのは、ちょっと豪華だけどいいなあと思ってみたり。
夜になり、さすがに腹が減ったため、ご飯を食べに行くことに。相方が気になっていたというタマゴロールとやらを食べに出かけた。50ルピーでボリューミー。これは当たり。味もすごくうまかった。インドの料理ではないだろうけど、これはこれでありでした。焼きそばみたいなメニューもあったためこちらも食べてみた。うまい。
一旦宿に戻ると、また祭を観に行くことに。
バラナシ最後の夜なので、祭も見納め。人はどんどん増えて、歩くのも困難なほど。ほんと、どこからこんなに人が出てくるんだ。湧いて出てくるように人が溢れかえっている。
人混みにつかれたので、宿に戻ろうとしているところ、後ろのほうから
「YUUKI!!!!!!!!!」
という声が。自分ではないかも、と思いつつ振り返ってみると、昼に戯れていた大家族のお父さんが満面の笑みでこちらに手を降っていた。
とても感動しました。
こんな人混みで見つけ出してくれたことと、1回会って少し話しただけ、しかも言葉なんて通じていないのに、名前をしっかりと覚えててくれて、なおかつ、あんなでかい声で呼んでくれたなんて(かなり離れた位置にいました笑)。
インド人はうざいとかよく聞くけど、人懐っこいがゆえにそう感じてしまう人が多いんだろうなと思いました。たしかにしつこい人はしつこいかもしれないけど笑、それは彼らも生活がかかっているからであって、一概に「うざい」なんて言えないよなあ。
(そんなこと言ったら、毎日かかってくるセールスの電話なんてうざいなんてもんじゃないよ、とか思ってみたり)
この旅のハイライトでした。
そのあと宿に戻り、いつもどおりの水シャワーを浴びる。
疲れた体には沁みるが、いいことがあったので冷たい水も我慢できちゃう。
バラナシ最後の夜はこうして更けていくのでありました。
つづく